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プールの事故防ぐため紺色スクール水着を廃止した小学校【イマネタ】2023年6月29日放送

ドデスカ!イマネタ

メ~テレ
2023年6月29日放送

これから夏本番を迎えるにあたり、子供たちはプールに入る機会が増えてきます。プールでの事故を防ぐためにはどうしたらよいかについて、島津咲苗アナウンサーがある取り組みを始めた小学校や、水難事故の専門家を取材しました。

 暑い日々が続いていることで水難事故が全国で相次いでいます。6月25日には、三重県四日市市では、川で遊んでいた中学1年生の男子生徒が溺れ、死亡するという事故が起きています。

 一方、小学校などではプールの授業が始まっています。コロナの影響で数年ぶりに泳ぐという子どもは、特にプールの事故には注意しなければなりません。

 そんな中、岐阜市の常磐小学校ではプールでの事故を無くすため、これまで定番だった“アレ”を、今年から廃止しました。

「プールの授業中です。私が小学生の時は紺色のスクール水着を着ていましたが、子どもたちを見ると統一された水着ではないようです。帽子の色も水着もカラフルで人それぞれです。」(島津咲苗アナウンサー)

 スクール水着と言えば、紺や黒というイメージを持っている方が多いのではないでしょうか?

 常磐小学校では学校指定の紺色のスクール水着を廃止し、今年から子供たちが好きな色の帽子やカラフルな水着でプールの授業をすることにしたのです。その理由は…

「ゴーグルをして白い帽子でスクール水着を着ていると、誰が誰だか分からない。識別しやすくすることが一番の狙いです。識別がしやすいからどこに誰がいるか遠くからでも『あそこにいる』と分かります」(岐阜市立常磐小学校 安田幸典校長)

 コロナの影響で、常磐小学校とって今年のプールの授業は4年ぶりだそうで、水に慣れていない子どもたちが大勢いたため、プールでの事故をゼロにすることを教員同士で話し合ったといいます。

 そこで出た案がプールで子どもを認識しやすくするための『水着のカラフル化』。全員が紺色のスクール水着では監視しづらいという声があがり、子供たちを識別しやすいよう、カラフルな帽子と水着で授業することにしたといいます。

「プールを上から眺めていても、色がはっきりして分かりやすいですね」(島津アナ)
「安全面で気をつけないといけない子も分かる。しっかりと子どもの安全を把握することがとても大事だと思います」(常磐小学校 安田校長)

 水着がカラフルではない場合、プールではどれだけ認識しづらいのでしょうか?

「プールで溺れる子どもを救う」というメッセージが込められた、今SNSで話題となっている画像を見ると、プールの底を子供が泳いでいるのですが、画像を拡大しても認識できません。この時、子供が着ていた水着は淡いブルーだったといいます。

 水難事故の専門家、水難学会の斎藤秀俊理事も、カラフルな水着は、プールでの事故防ぐ有効的な手段だと推奨しています。

「水の中で動いていない子どもがいることを発見するのに、地味な服よりカラフルな服や帽子の方が発見しやすいので、カラフルなものを着用することはいいことだと思う」(水難学会 斎藤秀俊理事)

 プールでの事故はある時に起きやすいといいます。

「プールの事故は入水の時に起こりやすい。“走り飛び込み”といってプールの深さを確認せずにそのまま飛び込んでしまい、溺れることが圧倒的に多いんですね」(水難学会 斎藤理事)

 水難学会の調べによると、プールでの事故の9割が「走り飛び込み」によるものだそうです。

 事故を防ぐため、子供たちは「走り飛び込みをしない」、先生や保護者は「走り飛び込みをさせない」ことを徹底してほしいといいます。

 他には、レジャープールなどの更衣室での繰り広げられる「やり取り」が事故につながる場合があるといいます。

「更衣室からプールに出る時、自分で着替えられる子は着替えてしまって、『先に行っていい?』と言うんですね。ところが母親は身支度があるので『先に行っていいよ』と言ってしまう。ここが一番の事故が起こるきっかけになってきます」(水難学会 斎藤理事)

 さらに、プールでの事故は特に気を付けてほしい年齢があるといいます。

「重大な事故に遭う年齢は5~7歳くらい。5~7歳の子はまだ学校でプールの入り方を習っていない、あるいは学校に入ったばかり。また溺れてしまう深さなのに、水の深さも確認せず入ってしまう。そういう指導を受けていない年齢が5~7歳」(水難学会 斎藤理事)

 プールで事故が起きないようにするため何が必要になってくるのでしょうか?

「親は子どもより早くプールサイドにいる。子どもよりも遅く、一番最後にプールサイドから出る。子どもも陸から水に入るときにゆっくり入ることを徹底してほしい」(水難学会 斎藤理事)

番組詳細

ニュースでは伝えきれない「生活ネタ」や「地元の小さな話題」まで、今気になる鮮度の高い地元・東海3県のニュースを徹底取材。竹田基起アナ・島津咲苗アナがフットワークよく取材に急行、現場の臨場感と共に地元のニュースを伝えます。

  • 竹田基起
  • 島津咲苗
©メ~テレ

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